サパはどんな場所?
ベトナム北部、高地の山あいにあるサパ(Sapa)。
標高が高いため、朝晩は雲のような霧に包まれ、昼間も幻想的な風景が広がる――そんな霧の町という言葉がぴったりな場所でした。
筆者は2025年11月初旬にハノイからバスでサパに向かい、ガイドなしで村を巡り、カフェで絶景を楽しみながら、地元の人々の生活や文化にも深く触れてきましたので、そのリアルな体験談をシェアしたいと思います。
サパに着いた瞬間、街ごと霧の中で現実感が消えた

初めてサパを歩いた日は、街全体が乳白色の霧でぼんやりと霞んでいました。建物の輪郭もやわらかく見えて、空気まで静かに沈んでいるような雰囲気。

高原の町だからこそ味わえる独特の空気で、時間がゆっくり流れていく感覚でした。
バイクでラオカイ村へ|ガイドなしで行けた壮観なライスフィールド
珍しく霧のない晴れた昼、ラオカイ村(Tiểu đỉnh Lao Chải)に観光へ。
晴れた日にいきなり現れた巨大な棚田の段々

レンタルしたバイクで細い坂道を下り、前方の視界が急に開けると、段々状の棚田が山肌いっぱいに広がっていました。
11月初旬で収穫が終わったばかりなので黄金色の稲はありません。
それでも土地のうねりがむき出しになっていて、巨大な地形そのものを見せつけられる感じがありました。
観光の中止部から少し離れたラオカイ村は、生活の音が遠くから聞こえて、観光地というより“暮らしの場”の匂いが漂う完全なローカルエリア。
ガイドなしでも気軽に走れるので、サパを自由に味わいたい人にはおすすめの場所です。
サパでバイクをレンタルする場合、相場は1日約150ドン+ガソリン代50ドンで、約200ドン(1200円)でした。たまにガソリン込み150ドンで貸してくれるところもあるので、要交渉です。
ラオカイ丘展望台で「子どもからミサンガ営業」に遭遇

ラオカイ村観光の目的の一つ、Lao Chai Valley Viewという展望ポイントでは、ミサンガを売ろうと近づいてくる子どもたちがいました。事前にGoogle口コミにも子供の物売りがしつこい、と注意がありましたが実際に遭遇すると結構ストレス…。
最初は無邪気に「買って~」と差し出され、断ってもかなりしつこくついてきました。
子どもたちの笑顔は可愛いけれど、観光客慣れしていて、ただの可愛さ以上に営業の一部に見えてしまう瞬間もあります。
値段は60円程度で決して高くはないのですが、買ってしまうと親の収入になり、本来は外でのびのびと遊んでいるはずの小さい子どもたちがさらに物売りを強いられることになるので買ってあげることはできません。
こんな体験をすると、美しい景色の裏側に観光の影響があることを感じ、少し複雑な気持ちになりますね。
筆者は、買ってあげられない代わりに持っていたキャラメルをあげました。(ありがとうも言わずにサッと奪われて悲しかったです笑)
📍Lao Chai Valley Viewはこちら(Googleマップ)
カットカット村は写真好きのためのテーマパーク

カットカット村の入場料は一人150ドン(約900円)。
この日はモン族の衣装を1日レンタルして散策しました。
カットカット村の周りにも中にも、たくさんのレンタルショップがあり、予約しなくてもレンタル可能です。
衣装をレンタルするならカットカット村の入り口付近でレンタルした方が、村の中で借りるよりも価格は安いです。

ドレスについているモン族の意匠がとても可愛らしく、手に触れる感触も意外としっかりしていました。スカートの下に履くパニエも貸してもらえるのでスカートはふわっふわ!アクセサリーや簡単なヘアメイクも込みで、ショートカットの場合はドレスに合うよう簡易エクステも付けてくれます。
着替え室は簡単な布で仕切られた簡易的な場所なので安心感はありませんが、下着を脱がなくてもいいように、服の上から衣装を着せてくれるので着替えは簡単でした。もちろん男性用の衣装もあります。
村の奥にある川のほとりを歩いたり、背景に連なる山、森から流れる滝など写真映えするスポットがたくさんあり写真が好きな人なら、このエリアは外せません。
筆者が実際にカットカット村で衣装をレンタルしたお店はこちらです。
📍Peace’s House 016 Cát Cát
衣装のレンタルとヘアメイクのみで200VND(1200円)。
メイクアップやプロカメラマンのレンタルも追加オーダーできます。
サパの絶景カフェ巡り
サパには、コーヒーを飲むだけでは終わらない、景色そのものを楽しむためのカフェがいくつもあります。棚田の広がりや山々を流れる霧、静かな村の風景をゆったり眺めながら過ごす時間は、ここでしか味わえません。
サパの魅力をより深く味わえる、実際に訪れた中でおすすめしたいカフェをご紹介します。
電車を上から眺められる絶景カフェ
サパの上の方にある、Viettrekking Coffee & Restaurantというカフェが電車が見えるという事で人気なようなので行ってみたのですが、人気店の為満席で入れず、しぶしぶすぐ近くのカフェに入ったのですが、これが大正解でした!

お目当てだったカフェほど混んでいなかったため、絶景ポイントを人占めして、何度も電車が往復する様子を特等席で眺めながらコーヒーとランチを頂きました。

右上の角の席がおすすめ。
📍Lá Đỏ 2 Homestay & Coffee
入り口はホテルのフロントですが、カフェのみの利用OKです。
ブランコが楽しめる絶景パノラマカフェ

バイクでサパを散策中に見つけた、村を山頂から見渡せるカフェです。
こんなに素敵なのに入場料は無料で、コーヒーは1杯300円ほど。

大きなブランコに乗ると、まるで空中に溶けていくような気分になれました。子犬や子猫もいて、景色だけでなく癒しも100点満点です。晴れた日も絶景でしたが、霧のある日に訪れても幻想的な景色になるかと思います。
📍Phansi Coffee
雰囲気が抜群に良い絶品ヴィーガン店

サパに来たら、Thong Dong Vegan Kitchen & Cafeは外せません。
寒いサパでいただく温かいパンプキンスープ、ヘルシーな生春巻きや体の芯から温まるベジタリアンカレーは、サパの旅の疲れも癒されます。ベトナム=肉料理のイメージを覆す、絶品ヴィーガン料理を提供していて、ヴィーガンでなくても訪れる価値があります。
お店の落ち着いた雰囲気も魅力で、景色や空気を感じながらゆっくり過ごせるのも嬉しいポイントです。サパの滞在中、3回訪れました。本当におすすめです。サパの中心部から近いのでぜひ行ってみてください。可愛い猫ちゃん達もいます。
📍Thong Dong Vegan Kitchen & Cafe
サパ名物サーモン鍋を食べるなら絶対ココ

サパではサーモン鍋が名物で、これは高原の清流で育ったサーモンが新鮮で臭みが少なく、山のハーブやスパイスと相性が良いためです。サパ旅行に来たら、一度は味わっておきたい料理です。
このお店の鍋も例外ではなく、鍋で温めたサーモンはフワッとした食感で、香草やスパイスが効いたスープが体の芯まで温めてくれました。店内の雰囲気も素敵で、入口にはカラフルなベトナムランプがたくさん吊るされていて写真映えもする空間でした。
価格も比較的リーズナブルなので、寒いサパの夜にはぜひ行ってみてください。

鍋以外の料理もとてもおいしく、ボリュームたっぷりでした!
📍Red Dzao House – Nhà hàng Dao Đỏ
高原の寒さは油断禁物。筆者はマフラーを買う羽目に
昼間は陽が当たれば過ごしやすいのですが、朝晩は空気が一段階冷えて身体が縮こまるほどです。筆者はサパのローカルスーパーでマフラーを買ってしのぎました(600円くらい)。
ちなみに厚手のジャケットやダウンなども3000円程で売っていたので、現地であまり困ることは無いかと思います。
ホテルは2軒泊まりましたが、どちらも値段が手頃で朝食付きでした。サパは全体的にホテルのコスパは良い気がします。バスルームに湿気が残りやすいのはサパの地形も関係しているようで、そこだけは割り切る必要があります。
💡ちなみに、筆者が実際に泊まって、広くて静か&清潔、日の光がたっぷり入る、そして朝食付きの超おすすめホテルは、Sapa Warm Hotelです。

中心部から少し(徒歩10分~15分ほど)離れていますが、その分静かで、次項で紹介するHK Buslineというバス会社からとても近いので、バスの発着時にとても楽です。
移動はHK Buslineが快適

筆者の今回のルートはハノイ → サパはG8 Opentourというバス会社を利用、
そしてサパ → ニンビン、そのあとのニンビン→ハノイはどちらもHK Buslineを利用しました。
おすすめはHK Buslineです。
HK Buslineは広く、とにかく座席が清潔&快適!
ベトナムのバス会社は基本かなり多めに休憩を取るなどして、予定時刻の+2時間遅れで着くのがデフォルトですが、このバスは1時間遅れくらいなのでまぁ良い方ですね。
観光地間の移動でストレスを減らしたいなら、このバス会社はかなりおすすめ。
Wifi、無料の水とおしぼり、ふわふわのブランケット、そしてクーラー付きで始終かなり快適に過ごせました。
トイレはどのバス会社も付いてないので、2時間置きくらいに休憩所に停車します。
バス休憩所の公衆トイレは有料(だいたい5ドン(約30円))なので、現金を忘れずに。たまにトイレットペーパーが無かったりもするので、筆者は芯を抜いてつぶした小さめのトイレットペーパーロールを持ち歩いてます。この方法、結構おすすめ。
バスの予約は12Goを使いました。
↓12Goの予約方法や注意点、キャンセルや返金方法などは以下にまとめてますので、利用の際は目を通してみてください。
サパ体験まとめ|霧・棚田・絶景カフェで味わう非日常

サパは単なる観光地ではなく、霧や棚田、少数民族の文化、ローカルカフェが入り混じる、五感で味わうことができるベトナム屈指のとても魅力的な村でした。
旅の途中では、ミサンガを売る子どもや値段交渉に少し戸惑う場面もありました。それでも、それらも含めてサパという町は、行ってよかったと心から感じられる場所です。
今回、1週間滞在しましたが正直全然足りなかった…と思います。
もしサパを訪れるなら、ガイドブック通りのルートだけをなぞらず、自分の足で村を歩き、小道を曲がった先に広がる棚田や霧の向こうの山々を眺めながら、カフェで景色をじっくり味わってみてほしいです。



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