【実録】カッパドキアをツアーなしで巡る!ドルムシュとバスで絶景巡り旅

トルコ

トルコを旅するなら絶対に外せない絶景スポット、カッパドキア

「広いし、ツアーじゃないと周れない」と思っていませんか?

実は、現地のローカルバス(ドルムシュ)や公共交通だけでも、主要な見どころは十分に巡れます!
今回は筆者が実際にレッドツアーやグリーンツアーを使わず、個人でカッパドキアを旅したリアルな体験をお届けします。

この記事では、以下のような内容を写真つきで詳しく紹介しています:

  • ツアーに頼らず巡れるスポット一覧
  • 各スポットへのアクセス方法と費用
  • ツアーを使わないカッパドキア個人旅行のコツと注意点

「自由に旅したい」「予算を抑えたい」「ツアーに縛られたくない」という方は、ぜひ最後までご覧ください!

カッパドキアはツアー不要!

今回、筆者はトルコのカッパドキアに1週間滞在しました。

カッパドキアに到着すると、様々なツアー会社が軒を連ねています。
その中でも有名なツアーが「レッドツアー」と「グリーンツアー」。

それぞれ、どんな内容なのでしょうか?

よくある「レッドツアー」「グリーンツアー」ってこんな内容!

カッパドキアでは定番観光の手段として、「レッドツアー(Red Tour)」と「グリーンツアー(Green Tour)」という日帰りバスツアーが用意されています。どちらもホテル送迎つきで、効率的に人気スポットを巡れるのが魅力です。

レッドツアーの主な訪問スポット:

  • ギョレメ野外博物館(Göreme Open Air Museum)
  • ウチヒサール城(Uçhisar Castle)
  • ラブバレー(Love Valley)
  • パシャバー(Pasabag:妖精の煙突)など

観光時間は短めだが、アクセスしやすい見どころをギュッと凝縮。
▶ 個人でも比較的アクセスしやすいため、筆者はこのルートをドルムシュ(ローカルミニバス)+徒歩で巡りました!

グリーンツアーの主な訪問スポット:

  • デリンクユ地下都市(Derinkuyu Underground City)
  • セリメ修道院(Selime Monastery)
  • イフララ渓谷のトレッキング(Ihlara Valley)
  • ピジョンバレー(Pigeon Valley)など

南方面に位置するスポットが多く、移動距離が長いのが特徴。
▶ 個人旅行でのアクセスはやや難易度が高く、時間に余裕がない場合やトルコ語が苦手な方はグリーンツアーが便利かもしれません。

実際に個人で巡って感じたメリット・デメリット

  • ✅ 自分のペースで好きなだけ滞在できる
  • ✅ 写真撮影やカフェタイムを自由に楽しめる
  • ✅ コストも節約できる(交通費+入場料程度)

ただし、こんな点には注意も必要です:

  • ❌ バスの本数が少ない時間帯がある
  • ❌ 徒歩移動が多く、真夏や真冬は少し大変

【結論】時間があるなら個人旅行でも全く問題なし!むしろおすすめ。

時間に余裕があるなら、「レッドツアーの内容」は個人旅行でも十分回れます。
地下都市や渓谷などが中心の「グリーンツアー」は、アクセスや体力面を考えると、ツアーのほうが効率的という印象です。

一方で、ツアーに参加すると決まったスケジュール通りに進む反面、途中でツアー会社と提携しているお土産ショップに立ち寄ることも多く、「この時間、もっと観光に使いたいな…」と感じる場面もあるかもしれません。

もちろん、そうしたショップで地元の工芸品や名産品に触れられるのも一つの体験ではありますが、自分のペースで巡りたい方には、少しもったいなく感じるかもしれませんので、やはり個人的に周るのがおすすめです。

宿泊はどこがおすすめ?拠点は「ギョレメ一択」!

実際に泊まったギョレメの洞窟ホテル。

カッパドキア観光の拠点には、「ギョレメ(Göreme)」という街が圧倒的におすすめ。
可愛い洞窟ホテルが立ち並び、バスターミナルやドルムシュ乗り場、レストラン・ツアー会社も充実していて、個人旅行派にはまさに天国のような場所です。

徒歩でもある程度観光できるうえ、絶景ビュースポットやカフェも多く、初めてのカッパドキア旅でも安心して滞在できます。

ギョレメの周りにも小さな町がいくつかあり、ホテルも複数ありますが、よっぽど行きたい場所が遠方にない限りは、ギョレメに宿泊するのがダントツでおすすめです。ホテルの価格は意外とそこまで変わらなかったです。

ツアーを使わずにカッパドキアを個人で巡ったおすすめ観光スポット

今回、実際に筆者が訪れたカッパドキアの観光スポットとそれぞれの位置関係はこちらです。

  • 1.ギョレメ野外博物館(Göreme Open Air Museum)
  • 2.ウチヒサール城(Uçhisar Castle)
  • 3.ラブバレー(Love Valley)
  • 4.パシャバーの妖精の煙突(Paşabağları Müze ve Örenyeri
  • 5.ギョレメの気球ビューポイント (Balloons Highest View point in Göreme)

✅ギョレメ野外博物館|岩に刻まれた信仰の証をめぐる

カッパドキアを代表する観光スポットのひとつが、世界遺産にも登録されている「ギョレメ野外博物館」。ここはただの古い建物群ではなく、かつて実際に人々が住み、祈り、身を潜めていた“生活と信仰の跡”がそのまま残っている特別な場所です。

特に印象的なのは、岩をくり抜いて造られた複数の教会跡。キリスト教徒が迫害から逃れ、信仰を守るためにこの地に隠れて暮らしていたという歴史があり、壁画や空間からは当時の苦労と祈りの跡が感じられます。

🚶ギョレメ野外博物館のアクセス&入場情報

アクセス:ギョレメから徒歩約30分。
費用:無料暗闇の教会のみ別途€6(約1,000円)

中でも「暗闇の教会(Dark Church)」は保存状態が非常に良く、美しいフレスコ画が今も鮮明に残る必見スポット。ただし、こちらのみ入場に別料金が必要なのでご注意を

▶ 注意点としては、駐車場から入口までの距離が長く、場内も起伏が激しいため、歩きやすい靴&体力は必須。特に夏場は日陰が少ないので、水分もお忘れなく!

カッパドキアを訪れたなら、一度は足を運んでおきたい“信仰と生活のミュージアム”。
ツアーでも個人でも行きやすいスポットですが、見ごたえがある分、しっかり時間をとって回るのがおすすめです。


✅ウチヒサール城|岩の迷宮を抜けてたどり着く絶景パノラマ

カッパドキアの中心・ギョレメからもアクセスしやすい「ウチヒサール城(Uçhisar Castle)」は、かつて要塞として使われていた巨大な岩の城。今は頂上からのパノラマビューと、岩に開いた無数の穴が印象的な人気観光スポットになっています。

お城の周辺には、可愛いお土産屋さんや名物のアイスクリーム屋さんもたくさんあり、歩いているだけでも楽しいエリア。お土産はギョレメ中心街に比べてちょっとお高めですが、品質が良かったり、珍しいものが見つかることも。

頂上までは岩の階段をひたすら登っていく感じで、なかなか体力を使いますが、「この洞窟で出来た部屋、誰が使ってたんだろう?」と想像しながら登っているとあっという間に到着

頂上からは、カッパドキアの大地が広がる圧巻の絶景ビューが待っています。ここの頂上はカッパドキアで一番標高が高いところに位置しているんだとか。

🚶ウチヒサール城のアクセス&入場情報

  • アクセス:ギョレメの街からローカルバスで40TL(2025年5月時点)/支払いはキャッシュオンリー。30分間隔でバスが出ています。バス停からはGoogleマップを頼りに徒歩10分ほど。ツアーに頼らず個人でも気軽に行けます。
  • 入場料:320TL(現金&クレカ対応
  • 設備:近くのお土産屋さんにATMもあるので、現金がない時はそちらを利用できます。

カッパドキアを訪れるなら、ぜひ足を運んでみてほしいスポット。自然と人の歴史が重なり合った岩の要塞で、ちょっとした冒険気分を味わえます!


✅ラブバレー|絶景ハイキングで自然を満喫

カッパドキアの中でもユニークな形の奇岩群で知られるラブバレー(Love Valley)は、写真映えだけでなく本格的なハイキングが楽しめる渓谷としても人気のスポット。

今回は実際にギョレメからチャウシン方面へ向かい、そこから徒歩でラブバレーへのハイキングを楽しみましたが、ギョレメからは徒歩40分程度なので、徒歩でも行くことができます(実際、帰りは徒歩でギョレメに帰りました)。

やりごたえのあるハイキング

全長約8km、所要時間は写真を撮ったり、カフェに立ち寄ったりしながら約3時間。途中、トレイルの標識が少なくて道に迷うこともありましたが、それすらも含めて楽しい体験になりました。

ビュースポットよりも“歩いて感じる”魅力

人気のビューポイントで写真だけ撮って帰るのも良いですが、この渓谷の静寂や広がる絶景は、実際に歩いてこそ体験できるもの。観光地の賑やかさから一歩離れて、自然の中でじっくり過ごす時間は格別です。

後半に近づくにつれ、少し疲れてきたのですが、たまたま近くを通りがかったバギーツアーの人たちが、「上まで行くから、乗ってきなよ!」となんとバギーに乗せてくれました!

バギーでカッパドキアを爆走

連日の観光で疲れていたので、結構助かりました。バギーは結構快適&早くて楽しかったです。
去り際に心ばかりのチップを渡しました。

🚶ラブバレーへのアクセスとルート情報

注意点標識が少ないので、GoogleマップやGPSアプリは必携!オフラインで使えるように周辺のマップをDLしておくと安心です。
スタート地点:ギョレメ中心からチャウシン方面へ向かう道路沿いからアクセス(ギョレメ中心部からのドルムシュもあり/費用40TL)
所要時間:迷わず歩いて2時間~3時間。道に迷う可能性ありなので早めの出発を推奨します。

ラブバレーでのアクティビティ

気球を見るのはもちろん、バギー体験やラクダ乗り体験、乗馬やポニーに乗る体験などいろんなアクティビティがありました。


✅パシャパーの妖精の煙突|カッパドキアの名物奇岩スポット

トルコ・カッパドキアにある有名な奇岩群は、通称「妖精の煙突」として知られる独特の形をした岩が立ち並ぶ観光名所です。

以前は無料で自由に見学できましたが、現在は整備されており入場は有料(チケット12ユーロ程度/約2,000円)。少し高めですが、その価値を感じる美しい景観が待っています。

奇岩の変化に思いを馳せる

近年、奇岩の傘部分が自然に落下することが増えています。傘が落ちると形が崩れ、何十年・何百年後には今見られる風景が変わってしまうかもしれません。
そんなことを考えながら訪れると、今この景色を見られることのありがたみと特別さをより感じられます

おすすめのお土産:山羊の髭スカーフ

敷地内のお土産屋さんも充実していて、特にスカーフの種類が豊富で品質も良いのがポイント。
日本では珍しい山羊の髭の部分を使ったスカーフもあり、おしゃれなお土産にぴったりです。

🚶妖精の煙突へのアクセスとルート情報

ギョレメからのアクセス方法:ギョレメ中心部バスターミナル周辺から【Cavusin行き】のドルムシュに乗り、【LAVANTA KAPADOKYA】で下車。

びっくりするほど何もない場所です。

そこから徒歩で向かう事が出来ます。少し遠いですが、道中は視界をさえぎるビルや建物が無く、とても気持ちが良いので、おさっぽがてら向かうのがおすすめです。

筆者はたまたまCavusinの近くで乗馬ツアーに参加しており、ツアーの終了後、ギョレメ市内のホテルへの送迎が付いていたのですが、「ギョレメじゃなくて妖精の煙突に行ってくれない?」と聞いたところ、「ギョレメより近いし良いよ!」と、快く送ってくれたのです。こんなゆるい感じもトルコならではという感じで、とても良いですよね。


✅夢のような絶景!気球ビューポイントからの朝焼け体験

カッパドキアといえば、空一面に広がる気球の風景が有名。なかでも「気球ビューポイント」と呼ばれる展望台からの眺めは、まさに息を呑む絶景です。

奇岩の谷間からゆっくりと浮かび上がる気球たち。その数の多さ、カラフルさ、そして幻想的な雰囲気に、思わず「ここは本当に地球?」と感じてしまうほどの異世界感があります。

筆者はこの展望台へ続く坂の途中にあるホテルに宿泊していたため、展望台へは徒歩で自由にアクセス可能でした。ホテルのテラスからも気球は見えましたが、展望台の方が視界が開け、より多くの気球を一望できるので圧倒的におすすめ!

朝は少し早起きになりますが、それだけの価値がある、人生で一度は見ておきたい光景です。日の出だけではなく、日の入りのサンセットタイムも、とても幻想的です。

🚶気球ビューポイントへのアクセスとチケット情報

入場料:10TL(約40円)/現金のみ
観光のヒント:混雑を避け、気球を眺めるのに良い場所を確保するために、日の出前に早めに到着するのがおすすめ。 特に気温が大幅に下がる 12 月下旬は、日の出前はかなり寒くなる可能性があるため、暖かいジャケットが必須です。
アクセス:ギョレメ中心部に位置しているのでギョレメに滞在していれば簡単にアクセスが可能です。

気球ビューポイントはカッパドキアに来たら絶対に外せないスポットの一つです。

これだけは知っておきたい!カッパドキア個人旅行のコツと注意点

1. 街の起点はギョレメが便利

カッパドキア観光の中心地は「ギョレメ」。ツアー、レストラン、宿、バス停すべてが徒歩圏内に集まっており、個人旅行者には圧倒的に便利な拠点です。観光情報も多く、英語も比較的通じやすいエリア。

2. 交通手段は「ドルムシュ(ミニバス)」を活用

主要な観光地へは、ドルムシュという乗り合いバスが走っています。時刻表はなく、満員になったら出発するスタイルが多いため、時間には余裕を持って行動を。運賃は現金払いなので、小銭を用意しておくと安心です。

3. 体力に自信がない人は注意

自然を楽しむエリアが多く、どこへ行っても坂道や階段、舗装されていない道が多め。スニーカーなど歩きやすい靴が必須。特にギョレメ野外博物館ウチヒサール城は、足場が悪く高低差もあるので注意。

4. 気球を見るなら「早起き」は絶対!

気球は早朝(日の出前後)にしか飛ばないため、気球を見たい・乗りたいなら早起きが必須。風の影響でキャンセルになる日もあるので、滞在日数は最低2泊以上がおすすめです。

5.混雑を避けるならオフシーズンがねらい目

カッパドキアのハイシーズンは春(4~5月)と秋(9~10月)で、この時期は気候が快適で気球の飛行率も高く、観光客が非常に多くなります。人気スポットでは写真待ちが発生したり、宿の予約も取りにくくなることも。

一方で、冬(12~2月)や夏の終わり(8月末〜9月頭)は比較的空いていて、静かに観光を楽しめる穴場時期です。特に冬は雪化粧した奇岩や気球の風景がとても幻想的で、「寒ささえ大丈夫なら最高」と語る旅人も。

また、宿泊費や飛行機代や気球ツアーの価格もオフシーズンの方が安い傾向にあるので、混雑が苦手な方やゆったり旅をしたい方にはおすすめのタイミングです。筆者はちょうどピークシーズンになる前の2月後半に訪れましたので、ホテルの価格はさほど高くなく、人も少なかったためとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

6.観光客を狙ったトラブルに注意!スリ・ぼったくり・詐欺

カッパドキアは基本的に治安が良い地域ですが、ギョレメ市内や観光地周辺では、観光客を狙った軽犯罪の報告もあります

下記は実際に、旅の道中に出会った20代の男性が話してくれた、ギョレメで被害に遭った話です。

彼が夕方~夜にギョレメ市内を歩いていたところ、一人の現地の人っぽいトルコ人が近付いてきて、お金を要求されたそうです。それを断ると、近くの路地に溜まっている数人を指さし、「金を出さないとあそこにいる俺の友人たちがお前をぼこぼこにする」と脅され、仕方なく、財布を渡したそうです。
※2025年の出来事

怖いですね。その男性は普段からパスポートを持ち歩かない・お金も少額しか持たないといった事を心がけていたそうで、幸い被害額は少なく済んだとのことでした。
昼間でも油断せず、人通りの少ない道を避ける・不審な声かけには近づかないなど、自衛の意識は大切です。

また、タクシーやツアーでのぼったくりや、観光地価格のお土産の押し売りも散見されます。

  • 料金は事前に交渉・確認する
  • 正規の公共交通を利用する
  • 高額紙幣の使用には注意し、お釣りの間違いがないか確認

など、基本的な防犯対策を心がけましょう

せっかくの旅を安心して楽しむためにも、ちょっとした注意が大きなトラブルを防いでくれます。


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