【実録】スリランカのローカルバス完全攻略!乗り方から注意点まで徹底解説

スリランカ

スリランカのローカルバスは、1kmあたり、なんとたった10円程度で利用できる超~お得な交通手段です。ここでは、初めての方でも安心して利用できるよう、乗り方や停留所の情報、バスの止め方や支払い方法など基本的なローカル路線のバスの情報をご紹介します。

スリランカのローカルバスの乗り方(完全ガイド)

『スリランカのバスって、どこで待てばいいの?』『料金はどうやって払うの?』初めてローカルバスに挑戦するなら、誰もが抱くこんな疑問。基本的なルールさえ押さえれば、簡単に利用できて、コスパも抜群です。最初ハードルが高いかもしれませんが、ローカルの人たちに混ざって生活をすると、一気に現地の雰囲気を感じられるので、ぜひスリランカに来たらローカルバスにチャレンジしてみてください。実際の私の体験をもとに、乗車から降車までの流れを徹底解説します。

運賃システムと料金の目安

先述の通り、スリランカのローカルバスは1㎞あたり10円程度。10分の乗車でおよそ30~40ルピー(約15~20円)から利用できる、旅行者の味方とも言える格安の交通手段です。
一般的なバスとエアコン付きバスの2種類があり、エアコン付きは長距離バス専用で通常の約2倍の料金です。とはいえ、1時間乗ってもわずか200円~500円程度でかなりリーズナブル(山の方はもう少し金額が上がります)。

しかし、ローカル価格と海外旅行者価格(非公式な価格の、いわゆるぼったくり)があることにご注意ください。実際に2024年に2ヶ月かけスリランカを半周した結果、ほとんどのバスで海外旅行者価格を請求されました。

たとえば、コロンボのバスターミナルからからキャンディまで行くなどの長距離バスの場合はローカルの人と同じ正規料金となりますが、同じ町で10分程度の距離を乗るなどの場合は、ほとんどの場合、ローカルの人たちの倍の金額を請求されました。完全なるぼったくりではあるのですが、そもそもの金額が20円程度なので、それが50円になるとか、そんなレベルです。何度か、「XXルピーじゃないの?」と抗議しましたが、基本的に「旅行者価格だよ」と言われ受け入れてもらえません。もめたところで数十円程度なので、私の場合は他国にお邪魔させてもらってる分際だしな…という気持ちで多めに払って利用していました。それでも片道数十円程度なので、日本の路線バスに比べたらかなりコスパが良いですよね。

運行時間と frequency(運行頻度)

基本的に運行時間と乗り場はGoogle Mapに記載があり、ほぼ時間通りに来ます。誤差は多くて5分程度。運行頻度の確認もGoogle Mapで確認が可能です。

乗りたいバスの路線番号を確認

路線番号も記載があり、バスの正面の一番上のところに、日本のバスと同じように路線番号が記載されているので、迷う事はあまりありません。

このバスが行きたい目的地に行ってくれるのかわからない、不安だという場合は、乗る前に運転手か助手に、目的地を伝えると、そこに行くか行かないか教えてくれますが、東南アジアには珍しくスリランカのバスはなぜか時間にはかなりシビア。乗車にもたついていると置いて行かれるのでご注意を。

バス停の見つけ方と乗車位置

日本でいうバス停のような看板は、スリランカにはありません。
たまにあるのはこのような停留所です。

そしてバス停の目印は地面にあるオレンジの線の囲いです。これがバス停です。
バス停の位置はGoogle Mapで記されている位置がほとんど正確なので、Google Mapを信じれば間違いないです。オレンジの線は日焼けで劣化していることがたまにあり、よーく道路を見ないと見えないこともあるのでこれも注意です。

乗り方と支払いのタイミング

ローカルバスの止め方

バスが来たら、手で合図します。手を振って身振り手振りで「止まってくれ~!」と合図しても止まってくれますが、ローカルの人達の用にスマートにバスを止めるなら、片手をひじの部分で曲げて、下におろすしぐさを2回ほどすれば止まってくれます。バスには日本と同じように、前方のドア、後方のドア両方ありますが基本的にどちらから乗っても問題ありません。日本のように、「バスが完全に止まってから~」の概念は皆無で、バスが停車していなくても、とにかく早く乗ってください。二度目になりますが、もたついていると置いてかれます。これはマジです。

支払いのタイミング

ローカルバスの場合は、切符はありません。お目当てのバスに乗ったらそのまま席を探して空いている席に座ってしまってOKです。バスの中には運転手のほかに集金係が1人必ずいて、タイミングを見て集金にきます。(大抵、座ってから1分以内に来ます)

バスに乗車するときに行き先を大声で叫んでいる人がいるのを見かけると思いますが、その人が集金係です。↓このバスの場合は赤丸の人が集金係。

基本的にずっと立ってるか、運転席の周りにいる人が集金係

集金係が来たら行き先を告げ、値段を聞いてお金を渡します。もちろんキャッシュオンリー。私の場合は毎回乗るたびに金額を訪ねるのも面倒なので、無言で50円程度(100ルピーくらい)渡したらお釣りがきたり来なかったりとか、そんな感じでした。

また、始発の場所からまもない場所の乗車だと、お釣りがないという場合もあるので、その時はレシートのような紙をもらいます。そのレシートがあると、下車までに集金係がお釣りを用意し、渡してくれます。どんなお客さんが来ても座っている場所と行き先を覚えている集金係が有能すぎて驚きます。
ちなみに、500ルピー以上だとお釣りをもらえなかったりするので、なるべく細かいお金をもって乗車することをお勧めします。※1000ルピーはさすがに嫌われます。

バスの降車方法と降車ボタンの使い方

海外旅行者の場合は珍しいこともあり、先述の集金係が、下りる場所になると声をかけてくれたり、目で合図を送ってきてくれますが、毎回ではないのでよほど慣れていないかぎり、バスでの移動中は目的地に着くまでGoogle Mapを開いて現在地を確認することをお勧めします。

目的地が近くなったら、バスのドアの付近で立って待機
もちろんドアは開きっぱなし。スリリングですね。

降車ボタンが天井にある場合は、降りる場所に近くなったら押してOKです。ローカル男性は降車ボタンを押さずドア付近に待機→バス停に着いたら(完全に停止してなくても)降りる、という感じでしたが女性はボタンを押して降りる人が多い印象でした。降りるドアは、前方後方どちらからでも大丈夫です。素早くおりましょう。もたついていると発車します。

ローカルバス利用時の注意点とトラブル対策

スリランカのローカルバスは便利な反面、思わぬハプニングに遭遇することも。でも心配はご無用です。これから紹介する注意点を意識しておけば、ほとんどのトラブルは未然に防げます。実際に私が経験した出来事とその対処法もお伝えしていきます。

荷物の管理と置き場所

基本的に、日本ほど安全ではないので置き引きに注意してください。バス内とは言え、スリもいますので安心できません。荷物置き場のような棚もありますが基本的には使わず、席に座れたら膝の上、立ったまま乗るなら足の間に置くようにした方が安全です。棚を使うのはよっぽど混んでいる場合のみでよさそうです。また、キャリーバッグのような大きい鞄は、運転席のすぐ隣に置き場所がある場合がありますので、そちらに預けましょう。

バスによりますが、乗るときに集金係が手伝ってくれることも多いのであまり荷物の置き場には困らないかとはおもいますが、大切な荷物からは常に目を離さないようにご注意を。

山の方に行くなら・・

ダンブッラ、エッラ、ヌワラエリヤやその近辺の道は山沿いにあり、コロンボやキャンディのまっすぐな道路とは違いかなり曲がりくねっています。スリランカのバスの運転はかなり荒いため、普段から乗り物酔いしやすい人は要注意。確実に車酔いします。私はダンブッラ、エッラ、ヌワラエリヤ全てのバスで体調を崩しました…。また、ほとんどのローカルバスにはクーラーはありませんし真夏のバスはほとんどサウナで体調を崩しやすいです。なので、車酔いしやすいかも…という人は必ず酔い止めを飲んでから乗車するようにし、いつでも水分補給もできるようにしてください。薬局で1シート200円程度で酔い止めが買えます。

乗り降りはできるだけスムーズに

スリランカの街中を走るバスを見かけたことがある人ならわかると思いますが、基本的にスリランカのバスは時間にかなりシビア。先ほど述べたように運転はかなり荒くスピード違反してるのでは…?と思うほど道路では爆走。バス停での乗り降りに少しでももたつく様子を見せたら、運転手に「後にして!」と言われ置いて行かれるなんてことになりかねません。実際、スーツケースが重たくて持ち上げるのに苦労していたら置いて行かれそうになり、見かねた集金係が下りてきて運ぶのを手伝ってくれたおかげで乗ることができた、なんてこともありました。

なので、移動の際はできる限り荷物はコンパクトにし、さっと乗って、さっと降りる、を心がければ煙たがられることもなくストレスフリーなローカルバス体験ができると思います。

お釣りについて

先ほど軽く触れましたが、細かいお釣りはもらえないことが多いので、スリランカのローカルバスに乗るときは、100ルピー以下の細かいお金を多めに持って乗るようにしましょう。公共の乗り物ということもあり、個人事業のトゥクトゥクに比べるとお釣りのねこばば的なことはあまり無いのですが、ローカルバスの場合はシンプルに「お釣りがない」パターンが稀にありますので、支払い時にはなるべくぴったりの金額を払えるようにした方がよさそうです。

ベストな乗車時間帯

ずばり、一番空いている時間帯は、お昼ごろです。
逆に早朝~9:00、16:00~19:00は通勤・退勤ラッシュで込み合っていることが多いので移動するならお昼の時間がおすすめです。ただ、真夏でクーラーもないタイプのバスだと、入ってくるのは窓からの風のみで昼間はかなり暑いので気温と要相談ですね…。
※長距離バスの場合は早朝と深夜帯が特に混み合います。

まとめ

スリランカのローカルバスは、見た目は派手で、最初は少し緊張するかもしれません。でも、この記事で紹介した基本的なルールを押さえておけば、心配はご無用。むしろ、車窓から広がるスリランカの絶景や、地元の人々との温かな交流など、バスならではの素晴らしい体験ができるはずです。

料金の安さも本当に魅力で、例えば世界遺産の街キャンディまでわずか数百円で行けるのは、旅の予算に優しい限り。エアコン付きバスなら快適さも確保できます。

私自身、最初は不安だったローカルバス体験が、今では旅の素敵な思い出として心に残っています。スリランカの街を爆走するバス、ぜひ皆さんも、このガイドを参考に、スリランカならではのローカルバス体験に挑戦してみてください。きっと、忘れられない旅の1ページになるはずです。

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