私がスリランカでドハマりしたスリランカの国民食!今回は、ローカルレストランや屋台での注文方法・価格・コロンボのおすすめのホッパー屋さん、より美味しく食べるためのコツなど、現地で愛される「ホッパー」の魅力を余すことなくご紹介します。
ホッパーってどんな料理?
スリランカに来たら、屋台などで見かける機会も多いであろう、ホッパー(Hopper)。シンハリ語ではආප්ප/アーッパといいます。ホッパーのみで食べたり、付け合わせにスリランカカレーやルヌミリスやシーニサンボールといった辛いソースに付けて頂きます。
メイン料理というよりは軽食的な立ち位置で、スリランカの家庭では朝食や、ディナーの前菜や副菜として出されることが多い、スリランカの国民食です。
もちもち食感の秘密は発酵生地
ホッパーは、米粉とココナッツミルクの緩い生地を発酵させて、半球状に焼き上げた料理です。一度発酵させているので、その生地は驚くほどもっちもち!外側はパリパリ、サクサクです。ふんわりと甘いココナッツミルクの香りが食欲をそそります。
スリランカの家庭では、前日の夜のうちに生地を仕込み、朝まで発酵させるのが一般的。朝食用のホッパーを焼く直前に、生地の硬さを見ながらココナッツミルクで調整します。この発酵のプロセスは、南インドのドーサなど、他の南アジアの発酵食品と同様の原理で作られているんだそう。
興味深いのは、スリランカの気候がホッパー作りにとても適していること。
年間を通じて温暖な気候であることが、生地の発酵を促進する理想的な環境となっています。
ホッパーの種類と特徴
元々は何も入っていないプレーンなホッパーが主流でしたが、どんどん新たなバリエーションが増えて、いろいろな味が楽しめるようになりました。いくつかおすすめのフレーバーをご紹介します。
定番のプレーンホッパー
まずはプレーンホッパー。材料は米粉、ココナッツミルク、塩等シンプルな味付けで素材そのものの味を楽しみたい方におススメです。ホッパーが初めてならまずはプレーンホッパーを試してみてください。生地のもちもち度は断トツトップです!
卵が載ったエッグホッパー
スリランカの家庭の朝食によく出てくるのはこちらのエッグホッパー。
真ん中のへこんだ部分に卵が乗っていて、優しい味のホッパーです。
チーズの入ったチーズホッパー
屋台のホッパー屋さんなら、必ずある「チーズホッパー」もおすすめです。
エッグホッパー同様、真ん中の部分にチーズをのせたホッパーで、程よい塩気がちょうどよく、とても食べやすいホッパーです。価格はプレーンホッパーとあまり変わらないので、チーズ好きならこちらをお勧めします。
美味しい食べ方のコツ
カレーやサンバルとの相性抜群
そのまま食べてももちもちサクサク、おいしいホッパーですが、ぜひ熱々のスリランカカレーやサンバル、ルヌミリスを付けて食べてみてください!おいしすぎてぶっ飛びますよ!
ちなみにルヌミリスは玉ねぎと唐辛子で作った辛いペーストで、作り手によって味が変わります。そのまま食べるとかなり辛いので、初めての方はホッパーの端っこにちょっとだけつけて食べてみてくださいね。
現地流の食べ方テクニック
食べ方は簡単で、フォークやスプーンなどは使わずに清潔に洗った手で頂きましょう。
外側から片手でホッパーをちぎり(なかなか難しい!)、カレーやサンバルにホッパーを付けたり、ルヌミリスをホッパーでつまんだりして一緒に食べるのがローカル流です。
出来立ては真ん中のふわふわの部分が熱いので火傷にはお気をつけて!
屋台やレストランでのホッパーの注文方法と価格の目安
ホッパーはスリランカのローカルな屋台からホテルのレストランまで、様々な場所で提供されています。でも、初めての注文は少し緊張するもの。ここでは、スムーズにホッパーを注文するためのポイントをご紹介します。
屋台やレストランでのホッパーのスムーズな頼み方
まずはホッパーの種類を選びましょう。プレーン、エッグホッパー、チーズホッパーが基本。ローカル屋台では無理ですが、観光客向けのレストランではエッグホッパーは卵の固さを「半熟」(soft)か「しっかり」(well-done)か指定できる場合もあります。
次に枚数を伝えます。通常1人あたり3〜4枚が目安。最初は2枚を注文し、足りなければ追加するのがおすすめです。スリランカでは英語が通じる場所が多く、”Two egg hoppers, please.” のように伝えれば大丈夫です。
サイドメニューの選び方
ホッパーには様々なカレーやサンバル(スパイシーな薬味)を添えて食べるのが一般的。特に初めての方には、付け合わせが選べるお店ならマイルドな「ダール(豆)カレー」がおすすめです。
価格の目安と支払い
屋台では1枚50円~100円以下、レストランでは数枚で500円程度とかなりリーズナブル。屋台の場合は支払いは注文時で現金のみ、レストランなら食後の支払いが一般的で、クレジットカードも使えることが多いです。
食べるタイミングのコツ
注文を受けてから1枚ずつ焼き上げるため、できたてが運ばれてきます。熱々が一番美味しいので、次のホッパーが運ばれてくるのを待たずに食べ始めてOKです。全員分が揃うのを待っていると、最初のホッパーが冷めてしまいます。
また、屋台でホッパーを注文するなら「テイクアウト(お持ち帰り)」はおすすめしません。ホッパーは乾燥に弱く、時間が経つと中心部が固くなり、外側のパリパリ間も薄れあまりおいしくないのです…食べるなら、ぜひ出来立てを!
おすすめのホッパー屋さん
私が実際に頂いて、本当においしかったホッパー屋さんをご紹介します!
首都コロンボでおすすめのレストランとホッパー屋さん
1.Ceylon Curry Club
コロンボフォートからすぐ。[ダッチホスピタル]内にあるスリランカ料理屋さん、お店は細長い作りでテーブルが配置されています。伝統的なスリランカ料理を提供しているレストランで、お値段は少し高めではあるのですが店内はとても清潔でサービスが行き届いています。
ホッパー以外の料理も洗練されていてもちろんおいしいのですが、Ceylon Curry clubのホッパーはとてもユニーク!丁寧に焼き上げたホッパーが、専用の台に乗って運ばれてきます。付け合わせも選べるので、お気に入りの食べ方がきっと見つかるはずです。
📍Ceylon Curry Clubの場所
2.Crispy Hopper’s
とても素敵なオーナーが切り盛りするコロンボのホッパー専門店。
Googleの口コミを読んでもとても高評価で、その味はお墨付き。
📍Crispy Hopper’sの場所
自宅でも作れる!ホッパーレシピ
基本の作り方
ホッパーを焼くための鉄製の丸いフライパンと蓋”ホッパーパン”という専門の道具は必要になりますが、材料さえそろえばホッパーはご自宅でも楽しむことができるんです。
必要な道具と材料
- 米粉200g
- 1 イースト少々
- 3⁄4 水1カップ(175mg)
- ココナッツミルク200ml
- 砂糖小さじ1杯
- 塩 適量
ホッパーの作り方
【下準備】ホッパーを作る18~20時間前に、米粉、イースト、水を全てボウルに入れ、スプーンやフォークを使って混ぜます。その後、ラップなどで乾燥しないように蓋をして18~20時間発酵させます。
この時、砂糖や塩は入れないでください。
①18 ~ 20 時間後には、表面に泡がいくつか出てきてペーストが少し膨らんできたのを確認したら、砂糖とココナッツ ミルクを加えて、生地を仕上げていきます。ココナッツ ミルクを加えるときは少しずつ加えて、適切な粘度になっているか確認してください。この時、まだ塩は加えないでください。
塩以外を全て混ぜたら、もう一度蓋をして、30 分間放置します。
②30分経過した後、生地に塩を加えてよく混ぜます。
③ホッパーパンを中火で熱し、中央におたま一杯の生地を入れます。そして、ホッパーパンを回して内側に生地を塗り、蓋をして約 45 秒間焼きます。熱が逃げてしまい生焼けになるので、蓋は何度も開けないように。
④エッグホッパーやチーズホッパーなど味付けをする場合は④の生地を注ぐ段階で普通のホッパーより少し少なめに生地を注ぎ、卵を割り入れたりチーズを入れ、塩とコショウを加え、蓋をして弱火で好みの食感になるまで調理します。
完成!熱々のうちに頂いてください!
まとめ
もちもちとした食感、ココナッツの香り、そして様々なトッピングとの相性の良さ。スリランカの伝統料理ホッパーには、この国の食文化の奥深さが詰まっています。朝食からディナーまで、一日中楽しめるこの万能料理は、観光客だけでなく現地の人々の生活にも深く根付いています。
スリランカ旅行では、ぜひ朝食でプレーンホッパーを、夜はカレーと一緒にエッグホッパーを。その土地ならではの食べ方で、もちもち食感の虜になってみてはいかがでしょうか。
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