バリ島旅行を計画している際、多くの方が悩むのが宿泊施設選びです。「ホテルとヴィラ、どちらを選べばいいのだろう?」「予算はどれくらい違うの?」「カップル旅行や家族旅行で違いはある?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
バリ島には豪華なリゾートホテルから、プライベート感抜群のヴィラまで、様々な宿泊オプションがあります。それぞれに異なる魅力があり、旅行のスタイルや目的によって最適な選択は変わってきます。
この記事では、筆者が実際にバリ島に数ヶ月滞在した経験をもとに、バリ島のホテルとヴィラそれぞれのメリット・デメリットを詳しく比較し、あなたの理想の旅行スタイルに合った宿泊施設選びをサポートします。
バリ島のホテルのメリット・デメリット

ホテルのメリット
充実したサービスと安心感 バリ島のリゾートホテルでは、24時間対応のフロントサービス、コンシェルジュ、ハウスキーピングなど、プロフェッショナルなサービスを受けられます。初めてのバリ島旅行や海外旅行に慣れていない方にとって、この安心感はかなり大きなメリットです。
豊富な施設とアクティビティ 大型リゾートホテルでは、複数のレストラン、スパ、プール、フィットネスジム、キッズクラブなどの施設が充実しています。ホテル内だけで十分に楽しめるため、外出せずにゆっくり過ごしたい方に最適です。
立地の良さ 多くのホテルは観光地やビーチに近い好立地にあります。ウブドの中心部やスミニャックのビーチフロントなど、アクセスの良い場所に建てられているため、観光やショッピングに便利です。
予約の手軽さ 大手予約サイトで簡単に予約でき、キャンセルポリシーも明確です。日本語対応のホテルも多く、言語の心配も少なくて済みます。
ホテルのデメリット
プライバシーの欠如 他の宿泊客と共用スペースを使うため、完全なプライベート空間とは言えません。特に繁忙期には混雑し、静かな時間を過ごしにくい場合があります。
画一的なサービス マニュアル化されたサービスのため、個人的な要望への対応に限界があります。特別な記念日や細かいリクエストに柔軟に応えてもらえない場合もあります。
コストパフォーマンス 高級リゾートホテルの場合、宿泊費以外にも食事代やスパ代が高額になりがちです。特にホテル内での飲食は割高な傾向があります。
バリ島のヴィラのメリット・デメリット

ヴィラのメリット
完全なプライベート空間 ヴィラ最大の魅力は、プライベートプールや庭付きの独立した空間です。他の宿泊客を気にすることなく、自分たちだけの時間を満喫できます。カップルの記念旅行や家族でのんびり過ごしたい方には理想的です。
個別対応のサービス 専属のスタッフが付くヴィラでは、ゲストの要望に合わせたパーソナライズされたサービスを受けられます。プライベートシェフによる料理や、マッサージの手配なども可能です。
コストパフォーマンス グループや長期滞在の場合、一人当たりの宿泊費が安くなることがあります。キッチン付きのヴィラなら食事代も節約でき、全体的な旅行費用を抑えられる可能性があります。
ローカル体験 住宅街や田園地帯にあるヴィラでは、よりリアルなバリ島の生活を体験できます。地元の人々との交流や、観光地では味わえない静寂な時間を楽しめます。
ヴィラのデメリット
アクセスの不便さ 多くのヴィラは観光地から離れた場所にあり、移動に時間がかかる場合があります。タクシーやレンタルバイクの手配が必要で、外出のハードルが高くなることもあります。
セキュリティの不安 ホテルと比べてセキュリティ面で不安を感じる方もいます。特に人里離れた場所にあるヴィラでは、夜間の外出に注意が必要な場合があります。
設備の差 ヴィラによって設備や清潔さに大きな差があります。予約前の情報収集が重要で、期待と現実にギャップが生じるリスクがあります。
緊急時の対応 24時間体制のサポートがないヴィラもあり、夜間や早朝のトラブル時に対応が遅れる可能性があります。
旅行スタイル別おすすめ選択
ここまでホテルとヴィラそれぞれのメリット・デメリットを見てきましたが、実際にはどちらを選ぶべきかは旅行の目的や同行者によって大きく変わります。同じバリ島旅行でも、カップルの記念旅行、家族での休暇、友人同士のグループ旅行では求めるものが全く違いますよね。
ここでは具体的なシーンに分けて、それぞれに最適な選択をご提案します。
カップル旅行の場合

ロマンチックな雰囲気を重視するなら:断然ヴィラ!
プライベートプール付きのヴィラで、二人だけの特別な時間を過ごせます。サンセットディナーやカップルスパなど、ロマンチックなアレンジも可能です。
バリ島で人気のサービスは、お風呂にたくさんの花びらを浮かべた「フラワーペタルバス」、貸し切りプールで朝食が楽しめる「フローティングブレックファスト」などがあります。
ヴィラはオーナーや管理人に直接連絡をする場合がほとんど(もしくはAirbnbでの直接連絡が可能)なので予約時に誕生日であることや、プロポーズを企画していることなどを伝えると、特別なサービスを無償で提供してくれたり、有料のオプションを提供してくれたりするので、ダメもとで連絡してみるのもアリです。
利便性を重視するなら:もちろんホテル!
ビーチフロントのリゾートホテルなら、夕日を眺めながらのディナーやスパトリートメントを手軽に楽しめます。中心地に位置していることも多いので、ホテルの外に出かけて散策することも可能です。
カップル旅行の場合は、おこもりステイ派ならヴィラ、周りを手軽に散策するならホテルがおすすめです。ただ、バリ島のヴィラは中心部から離れた場所に位置していることが多いのですが、バリ島ではバイタクやGrabタクシーも多く機能しているため、ヴィラを出て少し街中に行きたいという場合でもあまり困ることはありません。
家族旅行の場合
プライベート重視の家族:ヴィラ
子供がプールで自由に遊べ、家族のペースで過ごせます。キッチン付きなら離乳食の準備も可能で、小さなお子様連れには特に便利です。
安心・安全重視の家族:ホテル
キッズクラブやファミリー向けアクティビティが充実しており、緊急時のサポートも安心です。
グループ旅行の場合
大人数のグループ(5人~):ヴィラ
複数ベッドルームのヴィラなら、全員で一緒に宿泊でき、コストもかなり抑えることができます。例えば、1泊2万円程の高級ヴィラでも、5人で分ければ1泊1人4000円で宿泊できてしまいます。また、バリ島のヴィラはオープンスペースの広い共用リビングがある場合が多いため、広々としたリビングでの語らいも楽しめます。
少人数のグループ:ホテル
個別の部屋を取りつつ、共用スペースで集まることができ、それぞれのプライバシーも保てます。気を使いがちなバスルームやトイレなども、そろぞれ個別に使うことができるのでストレスフリーです。
バリ島のエリア別特徴と宿泊場所の選び方

ウブド(文化・自然体験重視)
山間部の静寂な環境で、文化体験や自然を楽しみたい方におすすめ。ヴィラなら田園風景を独占でき、ホテルなら観光アクセスが便利です。
スミニャック・クタ(ビーチ・ナイトライフ重視)
ビーチリゾートやショッピング、ナイトライフを楽しみたい方向け。ホテルなら海へのアクセスが抜群、ヴィラならプライベートビーチ感覚を味わえます。
サヌール(のんびりリゾート)
静かなビーチエリアで、年配の方や家族連れに人気。全体的にのんびりした雰囲気で、ナイトライフとは無縁な場所です。ビーチ沿いにカフェやショッピングスポットは点在しているため、散歩がてら気軽に立ち寄ることができます。ホテルを選べば朝の散歩やサイクリングなどのアクティビティに参加しやすく、ヴィラなら静寂な環境で読書や瞑想など、心身ともにリフレッシュする時間を過ごせます。
どちらを選んでも、サヌールなら穏やかで上品な滞在が可能です。
チャングー(今一番人気のエリア)
バリ島で今流行っているエリアです。そのため、新しいヴィラやホテルが多く建設されており人の出入りも多いです。欧米人観光客が特に多く、地元の人よりも観光客の方が多い印象でした。ただ、美味しいレストランやおしゃれなカフェ、ビーチバーなど見どころは盛沢山でした。中心部は騒がしいので、チャングーに泊まる場合は少し離れた場所に宿泊するのがおすすめ。
予約時の注意点とコツ
バリ島で実際に何か月も滞在し、数多くのホテルやヴィラに滞在した経験から、予約時にこれだけは確認した方が良いポイントがいくつかあるのでご紹介します。
ホテル予約のコツ

口コミをしっかりチェック:
AgodaやBooking.com 等の大手予約サイトで予約する場合は必ずそのサイトの口コミをチェックするように。また、それ以上にGoogle Mapでの口コミチェックも必須です。筆者の経験上、Agoda 8.0以下、Google Map4.0以下の評価のホテルやヴィラは何らかの問題がある場合が多い為、そのような宿は避けた方が無難です。
キャンセルポリシーを事前確認:
特にバリ島は天候や航空便の影響で予定変更が必要になることがあります。無料キャンセル期間や変更手数料を事前に把握しておきましょう。(クレジットカード付帯の旅行保険でカバーされる場合もあるので、支払い方法も含めて検討。)
Agodaでは「〇日より前までならキャンセル無料」のような表記でキャンセルポリシーが記載されている場合が多く、これがちょっとした罠になっています。例えば「10日より前までならキャンセル無料」という記載がある場合、キャンセルが無料な期間は9日の夜中0時までですので注意が必要です。
ずるい記載の仕方だと毎回思う…。Agodaさん…。
繁忙期は早めの予約が必須:
7-8月の夏休み、12-1月の年末年始、ゴールデンウィークなどの繁忙期は、人気ホテルが数ヶ月前に満室になることも珍しくありません。理想の宿泊施設を確保するため、少なくとも3月前には予約を完了させるのが無難です。繁忙期の場合は1か月前の予約だと、特にチャングー・スミニャック・ウブドなどの人気エリアはほぼ空室が埋まっている場合が多いです。(筆者はバリ島内を移動しながら、直前に次の宿を検討するので、だいたいいつも埋まっています…。)
空港送迎の有無を確認:
バリ島の空港からホテルまでの移動手段は事前に確保しておくと安心です。ホテルの送迎サービス、空港タクシー、配車アプリ(バリ島の場合は主にGrabか)など複数の選択肢を比較検討し、料金や所要時間を把握しておきましょう。深夜到着の場合は特に注意です。
ヴィラ予約のコツ

実際の写真と設備を詳細に確認:
掲載写真をチェックする際は、ベッドルームからバスルーム、キッチンからリビングへの動線が自然かどうかを見てみてください。一見お洒落に見えるヴィラでも、リビングやバスルームが屋外にあったりします。
バリ島のヴィラはリビングがオープンエアになっているものが本当に多いです。南国らしくて素敵に見えますが、夜になるとトカゲがわらわら出てきます。私のようにトカゲや虫が無理な人は、せっかくのリビングでリラックスできなくなるので要注意です。本当に。。
立地とアクセス方法を事前調査:
ヴィラによっては無料送迎サービスがあるので、予約後すぐに連絡を取りましょう。自力で移動する予定なら、Grabアプリを日本で設定しておくのがマストです。現地でいきなり使おうとすると、SMS認証でつまずいて焦ることになります。決済方法の登録まで国内で完了させておけば安心です。
管理会社の評判をリサーチ:
意外と見過ごしがちなのがこれ。Airbnbなら同じホストが管理している他の物件もチェックできるので、全体的にどんな感じかを把握できます。一つの物件だけ評価が良くても、他がボロボロなら要注意です。
清掃やメンテナンス状況を口コミで確認:
バリ島のヴィラ写真って、プロが撮影・編集したものがほとんどなんです。だから実物とのギャップがかなり激しい。どれだけ写真が美しくても、実際に泊まった人の生の声に勝るものはありません。排水の臭い、思ったより暗い部屋、掃除の行き届いていない細かい部分、設備の故障具合など、写真だけでは絶対に分からない現実があります。口コミは面倒でも必ず目を通しましょう。一番使用できるのは今のところGoogle Mapの口コミです。経験上、Google Mapでの評価が4.0以下のヴィラは止めておいた方が無難です。
まとめ:あなたに最適な選択は?

バリ島でのホテルとヴィラ選びは、ずばり旅行の目的とスタイルによって決まります。
ホテルがおすすめな方
- 初めてのバリ島旅行
- 安心・安全を重視
- 多様な施設とサービスを求める
- 観光やアクティビティを積極的に楽しみたい
ヴィラがおすすめな方
- プライベート空間を重視
- ゆっくりとリラックスしたい
- グループや長期滞在
- ローカル体験を求める
どちらを選んでも、事前の情報収集と自分の旅行スタイルに合った選択をすることが、素晴らしいバリ島旅行の鍵となります。予算や同行者、滞在日数なども考慮して、最適な宿泊施設を選んでください。
バリ島での素敵な滞在が、一生の思い出になりますように。
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