トルコ東部、黒海に面した港町「トラブゾン」。
多くの旅人が通過点としてスルーしてしまうこの街ですが、実はちょっと立ち寄るだけで“トルコらしい空気感”をぎゅっと感じられる、穴場の町なんです。
今回は、そんなトラブゾンを半日でゆるく楽しめるモデルルートと、実際の街歩きの様子をたっぷり紹介します。
乗り継ぎついでの観光にもぴったりなので、ぜひスルーせずに一度立ち寄ってみてください!
トラブゾンってどんな街?スルーしがちな黒海沿岸の魅力とは

黒海沿いにひっそりと佇むトルコの町、トラブゾン。ジョージアから陸路でトルコに入国し、カッパドキアやイスタンブールを目指す旅人にとって、じつは“よく通るけどスルーしがち”な経由地です。
でも、ここを素通りするのは本当にもったいない!
トラブゾンは山と海に囲まれた自然豊かな港町で、古くはシルクロードの要所として栄えた歴史も。市内はコンパクトで歩きやすく、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。黒海ならではの湿った空気、ローカル食堂で出てくる素朴な料理、地元の人の素朴なやさしさ…定番観光地とは違う、“暮らすような旅”が味わえる場所です。中心部から少し離れた場所には黒海を一望できる美しいアヤソフィアも。

静かで落ち着いた旅をしたい人にはトラブゾンという街は本当にぴったりの穴場でした。
街の中心部にかなり大きなショッピングストリートがあるので、カッパドキア等の観光地へ向かう前に必要な衣類や小物をそろえることもできますよ。
モデルルート:半日で巡るトラブゾン街歩きプラン
時間が限られている人向けに、コンパクトなルートをご紹介!
午前スタート〜半日で巡るトラブゾンモデルルートです。時間に余裕のある人は、展望台は夕方に持ってくるのがおすすめです!
実際にかかった時間と費用まとめ
今回、カッパドキアまでの旅の経由地としてトラブゾンで1泊しましたが、少し急ぎ足での観光となったため、スケジュールに余裕があればトラブゾンには2泊するのがおすすめです。町の中には坂が多くあり、連なる家の隙間からたまに見える黒海がとても綺麗でした!
トラブゾン1泊で、かかった費用は
- ホテル1泊4,000円
- バス代片道200円
- 夕食代(ケバブ)600円
- Simit/シミット(ゴマパン)40円
合計4,840円でした。基本は徒歩orローカルバスを利用するので、交通費が節約できています。
(ホテルは中心部から離れると3,000円台もたくさんありました。)
バスターミナル〜トラブゾン市街の行き方
トラブゾンのバスターミナル(Trabzon Bus Terminal)の場所はここ。
トラブゾン中心部からバスターミナルへは、ドルムシュ(乗り合いバス)・ローカルバス・タクシーで行くことができます。(徒歩だと少し遠い)
ターミナルは2025年に新しくなったばかりのターミナルで、とても綺麗でした。

ちなみに、今回はトラブゾンからカッパドキアまでのバスチケットはトラブゾン市内のバス会社へ直接行き、チケットを購入しました。おすすめのバス会社はMETRO社、もしくはKamil Kocです。
トラブゾン市内でカッパドキア行のチケットを購入した場合、トラブゾン市内から↑のバスターミナルまで専用シャトルで送迎があるので自力でターミナルまで行かなくて済んだのでとても便利でした。
トラブゾン~カッパドキアまでの価格は一人1,100TL(4,400円)ほど。
バスターミナルでチケットを購入してもあまり値段に差はなかったです。ただ、出発の前日にチケットを購入したのですがその時点で既に残席2だったので、早めの購入が良さそうです。トラブゾン市内でチケットが購入できなかった場合はバスターミナルまで向かい、バスターミナル内のバス会社で直接購入も可能です。
トラブゾンは“スルー”より“寄り道”が正解!ゆる旅のススメ

「黒海沿岸って、正直あんまり見どころないんでしょ?」
……そんなふうに思ってスルーしてしまう旅人、多いんです。実は筆者もその一人でした。でも、ジョージアからトルコに陸路で入って、カッパドキアやイスタンブールに向かう途中で立ち寄ったトラブゾンが、じわじわくるいい町で。
都会すぎず、田舎すぎず。観光地化されすぎていないのに、チャイ文化も地元グルメも、歴史ある街並みも全部ある。
「ちょっと寄ってみるか」くらいのテンションで歩けば、ちょうどよく旅心が満たされる町なんです。
のんびり、でもちょっとローカルに触れたい人は、ぜひスルーせずにトラブゾンに立ち寄ってみてください。
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