ジョージアのバトゥミから、トルコへ陸路で入国してきました!
サルピ国境まではローカルバスで簡単にアクセスできて、あとは歩いて国境を越えるだけ。飛行機を使わずに移動できるうえ、費用もぐっと抑えられるのが魅力です。今回は、私が実際に体験したバトゥミ→トルコ(サルピ国境)の越え方を、写真とともに詳しく紹介します。
なお、今回の最終目的地はトルコのカッパドキアですが、一気にカッパドキアまで行くのではなく、大きなハブであるトラブゾンに一泊する予定です。(体力に自信のある方はサルピ国境→トラブゾン→カッパドキアまでその日のうちに一気に移動するのも可能です)
バトゥミからトルコへ。一般的な2つの方法【おすすめの交通手段】ローカルバスで国境→徒歩越えルート
ジョージアのバトゥミからサルピ国境を越えトルコへ陸路入国する場合、次の2つの方法があります。
まず、一つ目の方法は
現地のバス会社(METRO社など)でチケットを購入し、バトゥミ中心部から出発し、越境する方法。
これはいろんなブログで紹介されているので方法は割愛しますが、事前にチケットを購入できるので一番安全&確実な方法です。考えられるデメリットとしては仲介業者が入るため若干値段が高いこと、そしてサルピ国境を超えるため一度バスを降車し、バスが超えてくるのをトルコ側で待つ必要があるため、待機時間(1時間~2時間)があることくらいですね。
今回お勧めしたい2つ目の方法は
ローカルバスでサルピ国境まで行き、歩いて国境を越え、トルコ側のバスへ乗車する方法
です!
今回利用したのは、地元の人も使うローカルバスを使ってサルピ国境まで移動し、そこから徒歩で国境を越えるというルート。観光客向けではない分、料金も格安で旅気分もたっぷり味わえます。
この記事では、このルートの流れとおすすめポイントを紹介していきます。
ちなみに、今回バス会社を予約せずに自力で越境する方法を取った背景としては、旅気分を味わいたいというのはもちろんなのですが、そもそも泊まっていたホテルがバトゥミ中心部よりサルピ国境の方が近かったから。
わざわざ予約&バスに乗るためにバトゥミのバスターミナルへ行くのも面倒なので、ローカルバスで行った方が楽じゃないか…?待ち時間もないし…と思ったのが発端です。これが大正解でした。
①ローカルバスの発着時間と乗り場をチェック
ジョージア(特にバトゥミ)ではGoogle Mapが機能しないので、「Yandex Map(公式リンク)」というアプリを使って、近くのバス停を検索します。
バトゥミではOrbi Beach Towerに滞在していたので、Yandexで
📍From:Orbi Beach Tower
📍To:Sarpi Border Checkpoint
を入力、移動方法を「Bus」と設定すると乗り場や時間が一発で出てきます。

スマホ版のアプリよりも、PC版の方が情報量が多く、始発なども調べられるので、Yandexを使用するならPC版がおすすめ。ほんと便利ですね~。文明に感謝。
バス代は乗車時にクレカをそのままかざすだけでOK。朝早いバスなので、そこまで混雑していなくてサルピ国境までずっと座っていることが出来ました。

バスの車窓から眺める最後のバトゥミの景色。連なる山に朝の光が輝いてとっても綺麗でした。

②サルピ国境に到着

なかなか特徴的な国境です。
ローカルバスの下車は「Sarpi Border Checkpoint」。ほとんど目の前で下車できるので迷う事はないと思います。
到着したらトルコ入国の前に絶対に忘れてはならない事…。そう、「両替」です。
トルコへ入国後、すぐにバスに乗車するのでトルコリラ(トルコの現地通貨)が必要になります。(ミニバスやトルコのドルムシュはカード決済ができない場合がほとんどなので現金必須)

筆者はバトゥミ市内で、ジョージア出国の前日にジョージアラリを全てトルコリラに両替しました。
国境付近でも両替は可能なのでサルピ国境までトルコリラ無しで来ちゃったよ~‼という方もご安心くださいね。
余談ですが、バトゥミの市内で両替するのとサルピ国境で両替するの、どっちがお得かしらと思い事前に調査しましたが、あまり大差はなかったです。

ちなみに換金する際は最低でも2,000円~5,000円分くらいしておけば、とりあえず越境後すぐは問題ないかと思います。
③いざ、徒歩でジョージアを出国!そしてトルコへ入国!

陸路での出入国は初めてだったのでドキドキしていましたが、驚くほど簡単でした。出国時も特に何も聞かれなかったです。
入国審査に到着したのは9:20

入国審査の場所はこんな感じの雰囲気。筆者の前に7,8人くらいしかいなくて、ほぼ全員トルコorジョージア人でした。今旅、全く日本人に出会わない…。右側にもレーンがありますが、開いていたのは一つだけ。
パスポートのチェックと荷物検査を終えてトルコに入国したのが9:30でしたので、なんとなんと10分で入国が完了しました!!!さすがに早すぎる!!!!
手荷物検査は、自分でコンベアーに荷物を乗せて完了タイプ。

担当の方…ちゃんと見てます…?(たぶん見てない)
入国審査官は気さくな方で、こちらが日本人だとわかると、「コンニチハ~!」と声をかけてくれました。ジョージアに行った事ある人なら共感してくれると思うのですが、ジョージアの人は結構冷たく他人に無関心だったので、優しく挨拶をしてくれる人なんて滞在中の約半年間全くおらず…このコンニチハだけで、涙が出そうになりました。
④トルコ入国完了!バスを探して値段交渉。

早朝にもかかわらず、割と人がいますね~。事前情報ではこのどこからかドルムシュ(乗り合いバス)が出ていてトラブゾンまで行ける‼とのことだったので全ての列を探してみるも、トラブゾン行きはどこにもない。。
あれ…?やっちゃった…?と思っていると、遠くで「トラブゾ~ン!!!」と叫んでいる人を発見!
ドルムシュを待っているたくさんの列がある方とは逆の方側(入国後、そのまま出口をまっすぐ)行った方の駐車場からどうやら声がするので行ってみることに。

すると、バスがたくさんとまっているバス乗り場がありました。

その中の一つのバスにしっかり【TRABZON】と書いてありますね。さて気になるお値段は…?
トラブゾ~ン!と叫んでいた運転手らしき人に値段を聞いてみました。
筆者「トラブゾンまでいくら?」
運転手「一人400TL(約1,600円)だよ」
筆者「ふーん?(結構するじゃん)じゃあドルムシュ探してくるわ」
踵を返して国境側へ戻ろうとすると
運転手「ちょっと待って、一人300TL(1,200円)でいいよ」
筆者「(値引きできるんかいw)いいね!!じゃあトラブゾンまでよろしく!!」
まだ下がりそうだったけど荷物を持ってうろうろするのもこれ以上の交渉も面倒だしまぁいいか…
という事で一人300TLでトラブゾンまで行ってもらえることに。バスも思ったよりデカいしラッキー。こうして快適にトラブゾンまで移動する事が出来ました。
支払いはキャッシュオンリー。両替しておいて良かった~。
筆者は交渉があまり得意ではない方なので、すぐ折れてしまいがちですが、多分もうちょっと下げれた気がします。
ドルムシュは小さいミニバンタイプの車で現地の人が使うのはこちらなので、もっと安く移動したいよ~って方は国境側でドルムシュ探すのも手です。(多分大型バスの半額以下で目的地まで行けます。乗る前に必ず値段確認を!ドルムシュも支払いはトルコリラでのキャッシュオンリーです。)
バスは特別広いわけでもないですが、日本の観光バスより一回り小さいくらいで、そこそこ快適でした。

乗車後に運転手がおもむろに料金の回収に来るので、トルコリラを渡して任務完了です!レシートなんかはありません。
サルピ国境のバスターミナルを出発してから1時間後に一度だけここ↓でトイレ休憩がありました。

トルコの公共トイレは基本的に有料(10TL)なので、トイレへ行くときは現金を忘れずに。
⑤トラブゾン着!
サルピ国境から5時間ほどでトラブゾン着。
本来はトラブゾンバスターミナルに降ろされるはずですが、めちゃくちゃ適当な場所で降ろされました。たまたまホテルが近かったので逆にラッキーでしたが、今でも謎です。値切ったからか…?
「ターミナルは?」と聞いたけど、ここで降りて‼の一点張りでした。この歯医者さんらへん↓
何はともあれ、トラブゾンに無事到着し、一安心。

このままトラブゾンからカッパドキアまで一気に移動する猛者たちはトラブゾンのバスターミナルへどうぞ。ちなみに、トラブゾンもかなり魅力的で見どころがたっぷりある町なので、可能であれば1泊するのがおすすめです!トラブゾンの街ぶらは別の記事でご紹介します。
⑥ホテル到着。

筆者が今回泊まったホテルはDERYAMAN HOTEL。
1泊4,064円で、中心部にしてはリーズナブル。町へのアクセスも良く、静かで清潔でした。


ジョージアからトルコへの陸路旅を無事に終えたあとは、いよいよ次の目的地、気球で有名な「カッパドキア」へ!
黒海沿岸のトラブゾンからは、長距離バスでおよそ15時間の移動になります。チケットの買い方や実際の乗車体験などは、次の記事で詳しく紹介しています
【続きはこちら】
トラブゾンからカッパドキアまで15時間!長距離バス旅&チケット購入ガイド
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